簿記1級に挑戦する方向け:試験情報と難易度解説

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皆さん、こんにちは!社会人になってから資格取得に励んでいる方も多いのではないでしょうか?

私もその一人で、先日簿記2級を取得することができました。簿記2級を取得したことで、会計の基礎知識を身につけることができ、日々の業務にも役立っています。

しかし、その上位資格である簿記1級は、2級とは比較にならないほど難しいとよく耳にします。そこで今回は、簿記1級の試験情報、難易度、そしてなぜ難しいのかについて、徹底的に調べてみました。

簿記1級取得を目指している方、興味がある方はぜひ参考にしてください。

簿記1級とは?

簿記1級は、日本商工会議所が主催する簿記検定試験の最高峰です。企業の経理担当者や会計事務所職員など、会計のプロフェッショナルとして活躍するために必要な高度な知識とスキルを証明する資格です。

簿記1級を取得することで、財務諸表の作成、分析、会計監査など、幅広い業務に対応できる能力を身につけることができます。

簿記1級の試験情報

簿記1級の試験は、年に3回(2月、6月、11月)実施されます。試験科目は以下の3科目です。

  • 商業簿記・会計学
  • 工業簿記・原価計算
  • 財務諸表論

試験時間はそれぞれ120分で、各科目100点満点です。合格基準は、3科目合計で70%以上の得点が必要です。さらに、各科目40点未満の場合は不合格となります。つまり、得意科目だけで合格することは難しく、すべての科目でバランスよく得点することが求められます。

簿記1級の合格率

簿記1級の合格率は、一般的に10%前後とされています。2級の合格率が約20~30%であることを考えると、その難易度の高さが伺えます。過去数年分の合格率は以下の通りです。

試験回実施年月合格率
第167回2024年6月16.80%
第166回2023年11月10.90%
第165回2023年6月12.70%
第164回2022年11月8.90%
第163回2022年6月11.10%
第162回2021年11月10.20%

※出典:商工会議所ホームページ

合格率は試験回によって変動しますが、いずれも10%前後で推移しており、非常に狭き門であることがわかります。

なぜ簿記1級は難しいのか?

簿記1級が難しいと言われる理由は、主に以下の3つが挙げられます。

  1. 試験範囲が広い 簿記1級の試験範囲は、2級と比べて格段に広くなります。2級では扱わなかった高度な会計処理や、連結会計、税効果会計など、専門的な知識が求められます。特に、財務諸表論では、企業会計原則や財務会計基準など、膨大な量の知識を理解する必要があります。
  2. 計算が複雑 簿記1級では、複雑な計算問題が出題されます。連結会計や税効果会計など、高度な計算能力が必要とされるだけでなく、時間制限がある中で正確に解答する必要があります。
  3. 応用力が求められる 簿記1級では、単に知識を暗記するだけでなく、それを応用して問題を解く能力が求められます。実務に近い問題が出題されるため、問題文を正確に理解し、適切な会計処理を選択する必要があります。

簿記1級取得までの勉強時間

簿記1級合格までの勉強時間は、学習経験や学習方法、1日の学習時間などによって個人差がありますが、一般的には600時間~1,000時間程度と言われています。

具体的は内訳は以下の通りです
簿記の基礎知識習得 (3級・2級レベル):約120時間
簿記1級の学習: 約480時間~880時間

まとめ

今回は、簿記1級の試験情報、難易度、そしてなぜ難しいのかについて解説しました。簿記1級は確かに難しい資格ですが、取得することで得られるメリットは大きいです。会計のプロフェッショナルとして活躍したい方は、ぜひ挑戦してみてください。

この記事が、簿記1級を目指す皆さんのお役に立てれば幸いです。

参考までに、簿記1級の勉強時間に関する情報が掲載されているサイトのリンクをいくつかご紹介します。

簿記検定独学応援ナビ様
資格の大原様
資格の学校TAC様
レックスアドバイザーズ様

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